白砂糖を摂取すると体にどんなことが起こるのか?

白砂糖が悪いと言われる理由を皆さまご存知でしょうか?
今日は白砂糖を摂取すると体にどんなことが起こるのかを説明していきます。

①カロリー以外の成分がほとんどない
上白糖は精製の過程でカルシウムやビタミン、ミネラルが抜けてしまいます。

②カルシウムが不足してしまう

転化糖が含まれる上白糖は酸性の食べ物で、弱アルカリ性に保たれている人間の体を酸性に傾ける効果があります。それを元に戻すには、体内のカルシウムを中心としたミネラルを多く消費し、足りなければ骨や歯を溶かして使うため上白糖を摂りすぎると体に悪いと言われています。

③体が冷えてしまう

その原因はカロリーとなる炭水化物以外の栄養素を含まず、体内でエネルギーに変えるためにカルシウムやビタミンB1を消費するためです。ビタミンB1は、体内で血液中の赤血球を作る働きがあるため、不足することで血流障害や血液がドロドロになりやすくなってしまいます。
血流が悪くなると体内の熱がうまく回らず、結果的に体を冷やす原因になります。
体が冷えることで血流が悪くなり、免疫が低下してしまいます。

④血糖値が急に上がってしまう
転化糖は吸収がとても早いので、血糖値が急激に上げる効果があり注意が必要です。血糖値が急に上がると、インスリンというホルモンが通常より多く出て血糖値を下げようとするため、体に負担がかかります。
食事のたびに血糖値が急激に上がるような食品を摂っていると、インスリンの枯渇により糖尿病を発症しやすくなったり、血管が傷んで動脈硬化症になる場合があります。

⑤胃腸の働きが悪くなる

胃の中に咀嚼した食べ物が送り込まれると、胃酸を分泌して溶かしながら蠕動運動によって食べ物を腸へ送り栄養素を吸収します。
しかし糖反射が起こると約15秒に1回の蠕動運動が、15分~1時間止まってしまうため、胃酸過多などの原因となり胃腸に負担がかかります。

⑥太りやすく・疲れやすくなる
精製され転化糖が含まれた上白糖はブドウ糖の形で吸収され、ビタミンB群の助けを借りて体内でエネルギーになりますが、摂りすぎるとビタミンB群が不足することになります。その結果、上白糖が多く含まれるものを食べても体内でエネルギーにならず体は疲れていくのです。
また、エネルギーにならなかったブドウ糖は脂肪に変わって体内に貯蓄される効果があるので、太りやすくなります。

⑦精神が不安定になる
上白糖は、原材料であるサトウキビなどから抽出した糖分を精製して作られるため、他の砂糖に比べて非常に消化吸収が早く血糖値を急上昇させやすいのが特徴です。血糖値が急激に上がることで下げようとするホルモンが大量に放出され、一時的な低血糖が起こると脳の活動が鈍ったり集中力がなくなったりします。
そして低血糖が繰り返されることでイライラやうつのような状態になり、精神的に不安定な期間が続くと、うつ病やパニック障害になる危険性があります。また、白砂糖には脳の中の幸せホルモンと呼ばれるドーパミンを分泌させる働きが有名です。多すぎるドーパミンは感情の起伏を激しくさせ、更に甘いものへの欲求が強まる中毒状態を引き起こします。

糖質の上手な取り方
「食物繊維と一緒に摂ると◎」
食物繊維には、糖の吸収を緩やかにする働きがあるため、一緒に摂ると糖質をエネルギー源として少しずつ使っていきます。

糖質と食物繊維がセットになっている食品
玄米、押し麦や、パンやパスタは全粒粉で作ったもの、そばはそば粉率が高い物など、茶色や黒っぽいものを選んでみましょう。